古文な気分~帰国できない!~
古文な気分「帰国できない」、ハテ何の事?
この題を見てピ~ンときたあなた、相当な「古文ツウ」ですね。
ご存じなくて良いのです。これから訳を説明しますので。
百人一首のなかでも有名な歌、
「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」
今日は、この歌を詠んだ阿倍仲麿のお話なんです。
阿倍仲麿の悲運
百人一首の歌は
「大空はるか遠くをながめると、月がのぼっているが、
あれは故郷日本の三笠山に出ていた月なのだろうかなあ。」
という望郷の意が込められています。
若くして学才を評価された阿倍仲麿は717年、第8次遣唐使に同行して
唐の都、長安に留学しました。
在唐35年を経過したころ仲麻呂は帰国することになりますが
乗船した船は暴風雨に遭って南方へ流されてしまいます。
その後、日本への帰国を叶えられることなく
770年1月に73歳の生涯を閉じました。
その間、玄宗、肅宗、代宗の三人の皇帝にお仕えしたそうです。
それにしても19歳からの唐での生活はどんな様子だったのでしょうね。
故郷を懐かしんだ日も多かったことでしょう。
現代と違って、海外で生活する日本人も
ほんの限られた人々だったでしょうから。
そんな背景を思いながらもう1度詠んでみましょう。
「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」





