• スタッフブログ, 古文 09.12.2009 コメントは受け付けていません。

    古文な気分~帰国できない!~

    古文な気分「帰国できない」、ハテ何の事?

    この題を見てピ~ンときたあなた、相当な「古文ツウ」ですね。

    ご存じなくて良いのです。これから訳を説明しますので。

     

    百人一首のなかでも有名な歌、

    「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」

    今日は、この歌を詠んだ阿倍仲麿のお話なんです。

     

    阿倍仲麿の悲運

    百人一首の歌は

    「大空はるか遠くをながめると、月がのぼっているが、

    あれは故郷日本の三笠山に出ていた月なのだろうかなあ。」

    という望郷の意が込められています。

     

    若くして学才を評価された阿倍仲麿は717年、第8次遣唐使に同行して

    唐の都、長安に留学しました。

    在唐35年を経過したころ仲麻呂は帰国することになりますが

    乗船した船は暴風雨に遭って南方へ流されてしまいます。

     

    その後、日本への帰国を叶えられることなく

    770年1月に73歳の生涯を閉じました。

    その間、玄宗、肅宗、代宗の三人の皇帝にお仕えしたそうです。

     

    それにしても19歳からの唐での生活はどんな様子だったのでしょうね。

    故郷を懐かしんだ日も多かったことでしょう。

    現代と違って、海外で生活する日本人も

    ほんの限られた人々だったでしょうから。

     

    そんな背景を思いながらもう1度詠んでみましょう。

    「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」

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