古文な気分。「百人一首を覚えよう」9回目です。
「古文な気分」は「百人一首を覚えよう」をお送りしています。9回目です。
皆様 連休はいかがお過ごしでしたでしょうか。
ゆっくり休養された方、気力充実でまた頑張りましょう!
お仕事だった方、お疲れ様でした。この借りはどこかで取り戻せそうですか?
ともあれ、また今日から百人一首シリーズにお付き合いくださいね。
前回は「きまり字」3字の「あ行」が終わったところでしたね。
では続きから。
「きまり字」3字の「か」「な」
98 かぜそよぐ ならのをがわの ゆふぐれは みそぎぞなつの しるしなりける
48 かぜをいたみ いはうつなみの おのれのみ くだけてものを おもふころかな
80 ながからむ こころもしらず くろかみの みだれてけさは ものをこそおもへ
84 ながらへば またこのごろや しのばれむ うしとみしよぞ いまはこひしき
53 なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかはしる
86 なげけとて つきやはものを おもはする かこちがほなる わがなみだかな
25 なにしおはば あふさかやまの さねかづら ひとにしられで くるよしもがな
今回ご紹介した歌の中には 図らずも「なげき」の歌が2首あります。
53の「嘆きつつ ひとり寝る夜の 明る間は いかに久しき 物とかは知る」は
「かげろう日記」でおなじみの右大将道綱母 (うだいしょうみちつなのはは) の作です。
夫の摂政兼家は大勢の恋人がいたために、道綱母 を訪ねて来ることはあまりありませんでした。
そんな報われない結婚生活を綴ったのが「蜻蛉日記(かげろうにっき)」です。
日本の三美人のひとりに数えられ、和歌や文章に才能があった女性なのに
ままならぬ日常を送っていたのでしょうね。
もう一つの嘆く歌
86の「嘆けとて 月やは物を 思はする かこち顔なる 我涙かな」
こちらは西行法師(さいぎょうほうし)の歌です。
西行法師は鳥羽院に仕えていた武士だったのですが23才で出家し、
東北や四国など全国を旅して和歌を詠んだのだそうです。
まだ西行が武士として上皇の御所を守っていた頃に、
中宮のことを好きになりましたが
この歌は、出家した後も中宮の夢を見たことからつくったと言われています。
2首とも「なげく」原因は恋だったのですね。
歌人の繊細な感情がここにも。
…「仕事が忙しくておなかがすいた」と嘆くのはやめたいものです。
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